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サンライトヒューマンTDMCでは、独自のメソッドであるビジネスインストラクショナルデザイン(BID)を用いて、人の行動変容につながる仕組みづくり、ヒトづくり、モノづくりをご支援しています。
BID TREE®は、企業内教育をデザインする最初のステップ、全体像を描くために活用するBIDのフレームです。9つのボックスを埋めていくことで、企業内教育の「なぜ?」「なにをする?」「どうやって?」「いつ?」「誰が?」が見えてきます。
本連載では、BID TREE®の活用方法をお伝えしていきます。
本連載は、BID TREE®の活用方法について、以下の全16回でお送りします。
連載内容
教育担当者の佐藤さんの事例を見ながら、BID TREE®の大枠を学びましょう。
佐藤さんの事例
佐藤さんをご自身に置き換えて、考えてみてください。
前回は、BID TREE®をながめて、ゴールの再設定についてブラッシュアップしました。
今回は、評価設計について見直してみましょう。
前回定めた6枚のゴールのポストイットそれぞれに、評価の指標を決めていきましょう。
まず、会社のゴール(ビジネスゴール)を具体的かつ定量的に測定するには、どのような指標がありますか?
ゴールB①、「研修終了半年後に新規受注が5件」という設定でどうでしょうか?
ゴールB②は、「CS調査の信頼度の項目が5点中4点以上」としたいです。
具体的で素晴らしいですね。現場のゴールはどう測定しますか?
どう測定すればいいでしょうか?
パフォーマンスなので、上司が同行してチェックすることが理想ですね。たとえば、10項目程度の行動チェックリストを作って、上司が確認するといった方法があげられますね。
なるほど、営業企画とも相談して、行動チェックリストを作りたいです!
研修のゴールはどう測定しますか?
ゴールT①とT②は、ロールプレイをして、チェックシートなどを用いて合否判定ができるといいですよね。
いいですね!
あっ! さっきの行動チェックリストがそのまま使えそうですね。
おぉ! いい着眼点ですね。それができれば、一石二鳥です。では、事前課題のT③はどう測定しますか?
商品担当者と相談して、eラーニングテストを作ります。
ここまでで出てきたキーワードを、付箋に書いて、評価の欄に上から重ねていきましょう。
次回は、解決策の見直しをしましょう。
◀◀【連載第12回】 BID TREE®ワークショップ STEP3 Q3’ ゴールの再設定
【連載第14回】 BID TREE®ワークショップ STEP3 Q2’ プランの練り直し▶▶
著書
VUCAの時代、「人的資本経営元年」と言われる2022年。
人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。経産省からは「人材版伊藤レポート」が公表され、経営戦略と人材戦略を紐づけることが求められるようになりました。これは、教育研修担当部門の皆さまにとっては、経営戦略から人材戦略、人材戦略から教育研修戦略という一貫した流れの中で、教育研修を立案し、実行していく必要が一層高まっていることを意味します。
では、具体的にどのようにすればよいのでしょうか。
そんな時に有用なのがBID TREEの考え方です。
BID TREE®の構成
BID TREEのHPIゾーンでは、経営戦略等の上位戦略を踏まえて目指すパフォーマンスを設定し、GAP分析を行って課題と解決策を明らかにします。上位戦略を意識したHPI視点は、教育研修の分析・設計において最初に持つべき視点です。
IDゾーンでは、HPI的課題への対応も含む教育研修のロードマップへと落とし込んでいきます。
PMゾーンでは、HPIからIDまで、教育の一連のプロセスや関わる人をマネジメントしていくことを示しています。
もし、BID TREEを活用する際に「経営戦略や人材戦略がないからゴールの設計ができない」「教育研修とは別のルートで解決すべき問題がある」ということがわかったのであれば、経営戦略を立てる経営者や、人材戦略を立てる人事部門に問題提起をしなくてはなりません。HPIゾーンでの分析が、皆さんの問題提起の根拠になるはずです。
そのように考えると、BID TREE は、人的資本経営や人材戦略としっかり紐づけて、戦略的に自組織の教育を考える視点そのものということができるかもしれません。
現場を知っている教育研修担当部門の皆さまが、今から動いていくことで、強い組織を作ることができるはずです。ぜひ、BID TREEをご活用ください。
現在、本ワークショップは、お客様のニーズやテーマに合わせてオンサイト型で実施いたしております。
本ワークショップを通して、「教育」を見える化することが可能になります。
現状を客観的に見渡せる
もやもやの原因がどこにあるのかわかる
変えるためのポイントを特定できる
体験いただいたお客様の声
- 自分の教育設計の正しい点や課題が明確になりました。(製薬企業/プロダクトグループ)
- 自分で実際に手を動かしてみることで今後考えるべきことがクリアになりました。(ハウスメーカー/事業部教育担当者)
- 頭で考えるだけでなく、実際に手を動かしてBIDを体験できたことが良かった。(製薬企業/事業部門教育担当者)
- BIDTREE®シートに付箋を埋めて可視化すると気づきも生まれやすかったです。(人材紹介企業/執行役員)
参加人数や開催時間もご要望に応じてアレンジ可能です。
詳細につきましてはお問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。
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