コラム

【連載第1回】
BID TREE®ワークショップ 
ワークショップの進め方

サンライトヒューマンTDMCでは、独自のメソッドであるビジネスインストラクショナルデザイン(BID)を用いて、人の行動変容につながる仕組みづくり、ヒトづくり、モノづくりをご支援しています。
BID TREE®は、企業内教育をデザインする最初のステップ、全体像を描くために活用するBIDのフレームです。9つのボックスを埋めていくことで、企業内教育の「なぜ?」「なにをする?」「どうやって?」「いつ?」「誰が?」が見えてきます。
本連載では、BID TREE®の活用方法をお伝えしていきます。

BID TREE®ワークショップ
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BID TREE®の構造

BID TREE®ワークショップは、以下のフレームを使います。

 

BID TREE®

BID TREE®

 

ビジネスインストラクショナルデザイン(BID)は、HPI、ID、PMの3つの要素から構成されており、BID TREE®も3つのパートからできています。上段左がHPIパート、上段右がIDパート、下段がPMパートです。

 

BID TREE®の3つのパート

  1. HPIでは、「Why」を重ねて教育の必要性に迫ります。
  2. IDでは、効果・効率を追究した魅力ある教育をデザインします。
  3. PMでは、教育をプロジェクトとしてとらえて成功に導く手立てを具現化していきます。

ワークショップでは、3つのパート、合計9つのボックスを埋めていきます。

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BID TREE®ワークショップのコツ

BID TREE®ワークショップに入る前に、進める際の3つのコツをご紹介します。

  1. 最初から100点を目指さない!
    ワークの際には肩の力を抜いて、「思いつく限り埋めてみよう」という気持ちでスタートしてみましょう。
  2. 「三人集えば文殊の知恵」を実践!
    1人でもできないことはありませんが、周囲に協力をあおぐことをお勧めします。例えば、同じ教育担当部門のメンバー、あるいは、営業部やマーケティングチーム、IT関係の部門で気軽に話せるメンバーとワイワイ知恵を出し合えるとよいでしょう。
  3. 現状分析の前には下準備を!
    事前準備として過去のアンケートなどを見たり、上長や先輩、トレーニングの対象となるメンバーやその上司にヒアリングをしたり、課題点を洗い出した状態でワークに臨んでみてください。
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BID TREE®ワークショップのステップ

BID TREE®ワークショップは、以下の3つのSTEPで進めます。

STEP1として、現状を洗い出します。ボックスは9つありますので、1つずつ埋めていきましょう。

BID TREE® STEP1

BID TREE® STEP1

STEP2として、記入したBID TREE®を眺めて、改善点を見つけ出します。

 

BID TREE® STEP2

BID TREE® STEP2

 

STEP3として、改善プランを上書きしていきます。

BID TREE® STEP3

BID TREE® STEP3

 

本連載は上記3つのSTEPに沿って、全16回でお送りします。

 

では、次回からSTEP1に入っていきましょう。

 


【連載第2回】 BID TREE®ワークショップ  STEP1 Q1テーマ▶︎▶︎


著書

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経営戦略、人材戦略、教育研修戦略をつなぐ、BID TREEの考え方

VUCAの時代、「人的資本経営元年」と言われる2022年。

 人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。経産省からは「人材版伊藤レポート」が公表され、経営戦略と人材戦略を紐づけることが求められるようになりました。これは、教育研修担当部門の皆さまにとっては、経営戦略から人材戦略、人材戦略から教育研修戦略という一貫した流れの中で、教育研修を立案し、実行していく必要が一層高まっていることを意味します。

では、具体的にどのようにすればよいのでしょうか。

そんな時に有用なのがBID TREEの考え方です。

BID TREE®の構成

BID TREE®の構成

BID TREEのHPIゾーンでは、経営戦略等の上位戦略を踏まえて目指すパフォーマンスを設定し、GAP分析を行って課題と解決策を明らかにします。上位戦略を意識したHPI視点は、教育研修の分析・設計において最初に持つべき視点です。

IDゾーンでは、HPI的課題への対応も含む教育研修のロードマップへと落とし込んでいきます。

PMゾーンでは、HPIからIDまで、教育の一連のプロセスや関わる人をマネジメントしていくことを示しています。

もし、BID TREEを活用する際に「経営戦略や人材戦略がないからゴールの設計ができない」「教育研修とは別のルートで解決すべき問題がある」ということがわかったのであれば、経営戦略を立てる経営者や、人材戦略を立てる人事部門に問題提起をしなくてはなりません。HPIゾーンでの分析が、皆さんの問題提起の根拠になるはずです。

そのように考えると、BID TREE は、人的資本経営や人材戦略としっかり紐づけて、戦略的に自組織の教育を考える視点そのものということができるかもしれません。

現場を知っている教育研修担当部門の皆さまが、今から動いていくことで、強い組織を作ることができるはずです。ぜひ、BID TREEをご活用ください。

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BID TREE®ワークショップを開催したい!と思ったら

現在、本ワークショップは、お客様のニーズやテーマに合わせてオンサイト型で実施いたします。

  • 教育設計、何から着手したらよいかわからない
  • 来年度の教育計画を検討したい
  • 教育部門の共通言語となるフレームやフォーマットが欲しい
  • トレーナーのスキルアップのために、部内の勉強会として開催したい

参加人数や開催時間もご要望に応じてアレンジ可能です。
詳細につきましてはお問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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