用語解説

WPL
(Work Place Learning)とは

WPLという概念をご存知でしょうか? WPLとは、「個人や組織のパフォーマンスを改善する目的で実施される学習とその他の介入の統合的な方法」のことで、ひとことでいえば「学びの全体像」です。 「学びの全体像」を100%とするならば「職場での学び」が90%以上を占め、「研修での学び」は10%程度にすぎないといわれています。

WPLは「職場での学び」を重視する

企業人の学びの多くは、業務を通じた経験や社内外の人たちとの関わり合いから生じます。これは、どれだけ研修(eラーニングや集合研修)に力を入れたとしても、その後職場で実践に結びつけるサポートがされなければ、学びの効果の最大化をはかることはできないということを意味しています。

つまり、学びの効果を最大化するためには、「研修での学び」と「職場での学び」をうまく連携させることが非常に重要なのです。

「研修」と「職場」の連携で学びを最大化

では、どのように「研修での学び」と「職場での学び」を連携していけばよいのでしょうか?そのヒントを得るには、現場部門からのヒアリングが欠かせません。
そして、参加者が職場でどのような課題意識を持ち、どのような解決を期待して研修に参加しているかを理解した上で研修をデザインしましょう。
さらに、研修で学んだことをどのように職場で活かして、会社に貢献していくかというところまで設計しなければなりません。
つまり、教育担当者には「職場での学び」をふまえた総合的で連続性のある効果的・効率的・魅力的な「研修での学び」を設計することが求められているのです。

職場での3種類の学び方

「職場での学び」は、①Webや書籍などを利用した情報からの学び、②上司・同僚のOJTや対話からの学び、そして、③自分の経験を実践に活かしていく学び(経験学習モデル)の3種類に分類することができます。

学びの効果を最大化するためには、①業務に必要な情報は情報ポータルやヘルプデスクから仕入れることができ、②上司や同僚のアドバイスをもらいながら、③経験したことを振り返って概念化し、実践を繰り返して成果につなげていくことができる職場環境を整えることも大切であるといえそうです。

経験学習モデルとは何か?

経験学習モデルついて、もう少し詳しくご紹介しておきましょう。
経験学習モデルは、デービッド・コルブが提唱した「経験から学習していくには、4つの活動を繰り返す必要がある」とするモデルのことです。
4つの活動とは、具体的な「経験」をして、その内容を「振り返り」して、その体験から得られた成果(学び)を「概念化」し、概念化した成果を応用して「実践」することです。
とくに「振り返り」については、普段の職場では後回しにしてしまいがちなので、あえて研修で振り返る機会を設けることは非常に効果的です。