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PLEという概念をご存知でしょうか? PLEとはPositive Learning Environmentの略で、組織内の肯定的な学習環境を指します。「PLE度の低い組織」と「PLE度の高い組織」にはどのような違いがあるのでしょうか。
自己管理学習(Self-directive)を推し進めていくには、会社全体が「肯定的学習環境」になっていなければならないとしています(Tobin,2000)。
昨今、企業や組織をとりまく環境は、複雑性が増し、変化のスピードも速く不確実性が増大しています。今までは、実行することができる組織作りをしてきた組織も、不確実性が増した環境では、競争力を向上するために、組織としての学習力が求められるようになります。
PLE(Positive Learning Environment)はまさに組織としての学習力を向上するための環境といえます。
「企業内学習が組織を成長させていく」
このことに異論を唱える人はあまりいないのではないでしょうか。
それでは、企業内学習は、誰に対して何をどのようにしていけば良いのでしょうか。
その答えは、業界によっても、企業によっても、部門によっても異なります。
しかしながら、どのような方法で教育を行ったとしても、社員の皆さんが「自ら学ぼう」という気持ちにならなければ学習されません。社員の皆さんが業務をしている場面で学習する環境を整えていくことが、ワークプレイスラーニング(WPL)の基本です。
※ワークプレイスラーニング(WPL:Work Place Learning)についてはこちらの記事でご紹介しています。
そのためには、学習環境が肯定的であることが極めて重要なのです。
肯定的な学習環境があれば、企業内学習(研修の場面でも実務の場面でも)が促進され、組織の成長に繋がり、そのスパイラルが持続的な競争力の源泉となり、最終的にビジネスゴールの達成に繋がります。
学習環境が整い、自ら考えて行動できる状態がチームにできると、個人の学習への意識が強化されます。そして、個々の行動変容が起こり、自己成長を促し、肯定的なスパイラルになります。
人財という視点からは、組織の成長とはこのように起こります。
それでは、個人の学習への意識が強化される環境とはどのような環境なのでしょうか。
一言でいえば、組織内に個人の成長を促す、個人が職場の中で学習する環境(気づきや振り返りなど)が整えられているか、ということではないでしょうか。
「PLE度の低い組織」と「PLE度の高い組織」で生じている事象の違いをまとめました。
学習に否定的な環境だと組織が活性化されないのは一目瞭然です。
あなたの組織はどちらでしょうか。
「PLE度の高い組織」を目指して、「自ら学び考えて行動ができる」人財を増やしていきたいですね。
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