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研修の「ゴール設定」はなぜ重要なのか?
成果につながるゴール設定とはどのようなものか?
ゴール&評価設定のポイントやプロセスについて、ハヤカワの実体験を取り上げながら具体的に解説します。
前回は、製薬会社の営業担当者である新人MR(Medical Representatives:医薬情報担当者)の研修ゴール設定があいまいで、受講者、配属先の上司から様々な意見を頂戴したことをお話しました。
今回は、翌年の新人研修のゴールをどのように変えて設定したのかご紹介します。
まず、現状確認と将来予測を行いました。
現状とステークホルダーのニーズの再分析に加え、SWOTや3Cを用いて3年先までの自社分析を行った結果、次のような注目すべき点が見えてきました。
ここから、新人MRをより短期間で育てるという大方針が決まりました。
ビジネスゴールは「入社2年後の時点で、3年目以上の先輩と同等の実績を出す」です。
実現するには、過去の新入MRの倍以上のスピードで成長し、高いパフォーマンスを発揮しなくてはなりません。
ここを起点に、パフォーマンスゴールとトレーニングゴールを設定しました。
次のような様々な要件のレベルアップや追加がありました。
※自己調整学習者:自分で自分の学びをデザインできる人。自らの学習プロセスを計画・実行・評価・改善しながら主体的に学ぶことができます。この力は学習者が生涯にわたって学び続けるために不可欠です。
参考ページ|SLH learning seminar :自己調整学習~自律的に学ぶ社員の育成~
特徴は、新人MRには会社が求めるミニマムゴールだけを示したことです。
これを基に、新人MR一人ひとりが自分のゴール、KPI、達成基準を決め、学習に取り組みました。
一部を例として挙げています、前年のゴール(前回のコラム参照)に比べ、全レイヤーのゴールレベルが上がり、具体的になりました。
分析を基に明確なビジネスゴールを置いたことで、必要なパフォーマンスや能力を絞り込めたのです。
入社2年後に目指すゴールとして設定しました。
半年ごとにレベルを上げていけるように、各項目の具体的な行動・指標を段階的に示しました。
研修中にレベルを上げていけるように、各項目の具体的な行動・指標を示しました。
「運用できるのか?」「MRは成長するのか?」「トレーナーは何をするのか?」という問いもあるでしょう。
こういった工夫はゴール設定の後に考えれば大丈夫です。
この事例で行った支援のデザインについては、別の機会にお話ししたいと思います。
効果的な育成を目指すには、とにかくゴール設定がキモです。
何を目指すのか明確に決め、達成に必要なゴールを具体的に決めましょう!
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