コラム

【ワークプレイスラーニングを考える】
第2回 人と組織による学びの時代

企業も人も大きな変化にさらされている時代。その変化に対応するために、自ら学び進化する自律性が求められています。サンライトヒューマンTDMCは、社員が自律性を育むことができる職場環境のデザインを皆さまとともに考えていきます。

個人と組織の関係性が変わってきた

人々は幸せを求めて、私たちが生まれながらに持っている成長したいという欲求、他者と繋がりたいという欲求※1 を満たそうと、自身の中で、そして社会の中で、様々な「学び」を通して努力している。それは、働く「場(組織)」においても同じだ。

今や人生100年時代にさしかかった。働く「場(組織)」にも、長いライフスパンの中での幸せを追求できる「意味」や「意義」を個々人が求め、知識、技術、経験など、今の自分を省みる人が多くなってきたのではないだろうか。

これまで、働き手として、その「場(組織)」に囲い込まれ依存しがちだった個々人から、自律と活性を求めて、自己実現としての「場(組織)」を求めるようになってきた。あなた、そしてあなたの周りを見渡して欲しい。企業と個人は、雇う雇われるという主従の関係から、個人の成長を促し組織の成長へと相互に価値を高め合う、そんな関係を望んでいる、いや、そんな意識に変わってきているのではないだろうか。

さて、それでは「場」としての組織(あるいは企業、産業社会)は、我々個々人に何を、どんな成長を求めているのだろうか?

※1 マズローの欲求5段階説より引用。

これから求められてくる人財とは

未来に目を向けてみよう。不確実性が高く将来の予測が困難なVUCAの時代、デジタル化や脱炭素化など、すでに世の中は大きな変革に向けて動きだしている。そこで働く私達にも変化が求められているのだ。

経済産業省が旗を振った人材未来会議や伊藤レポートでは、
「現場を支える方々を含めて、あらゆる人が時代の変化を察知し、能力やスキルを絶えず更新し続けなければ、今後加速する産業構造の転換に適応できない
という危機感を露わにした。

そして、個々人に対して、

  • 常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力
  • 夢中を手放さず一つのことを掘り下げていく姿勢
  • グローバルな社会課題を解決する意欲
  • 多様性を受容し他者と協働する能力

など、根源的な意識・行動面に至る能力や姿勢が必要だと言及している。

そのためにも、産業界と教育機関が一体となって、今後必要とされる能力等を備えた人材育成、その能力を十分に発揮する為の従業員のエンゲージメントを高める環境整備が重要だと結んでいる。

3

成長の実現

個人と組織相互に切磋琢磨しながら「成長」を実感し、実現する場が求められている。

ワークプレイス(働く「場(組織)」)は、作業を行う場だけではなく、日々の仕事とともに、自発的に学び、行動を起こし、自発的に学ばせ、行動を起こさせ、その結果を、自らがそして組織がリアルタイムに振り返ることができる学びを実証していく場でもある。学びながら仕事をすると言ってもいいだろう。
そして、学びが繰り返される事によって、そこには個人と組織の成長が刻まれていくのだ。

私たちは、ワークプレイスという学びの場を通して、個人と組織が成長する環境を創りあげていく必要があると考えている。それが、我々の目指すワークプレイスラーニングだ。

人と組織が一体となった“学びの時代”、皆さんはどんな「場」での学びを通して、成長を目指すのであろうか。

 

ワークプレイスラーニング コラムニスト 山道弘信

 


◀◀【連載 第1回】従業員が自ら学び、成長する職場を作る

【連載 第3回】成長実感は未来につながるか▶▶

close

LABO 記事検索

カテゴリー

視点

テーマ

タグ

おすすめの記事

close
無料ダウンロード

無料ダウンロード

企業内教育に
活用できる
フレーム配布中