コラム

【ワークプレイスラーニングを考える】
第1回 従業員が自ら学び、成長する職場を作る

企業も人も大きな変化にさらされている時代。その変化に対応するために、自ら学び進化する自律性が求められています。サンライトヒューマンTDMCは、社員が自律性を育むことができる職場環境のデザインを皆さまとともに考えていきます。

ワークプレイスとは

新しい職場に足を踏み入れると、その職場が醸し出す独特の空気感を覚えないだろうか。
場が生み出す力とでも言うのであろうか。

コーディネートされた職場空間やそこで働く人々の動き、意味ありげに置かれた調度品、読みかけの雑誌や書類、漏れ聞こえる会話、声の調子、間など。そこには多くの英知が渦巻いていることを感じ取れる。職場は、企業活動を支え、成果(企業価値)を生み出す源なのだ。

そう、そこは「個人に成長の機会を与え、企業(組織)の成長を生み出す場」、すなわち“ワークプレイス”である。

企業も人も大きな変化にさらされている変革の時代。
知識、行動、価値観の変化へ対応するため、自ら学び進化する自律性が求められている。

人財を最重要視し、貴重な人的資本と捉えなおした経営が叫ばれる中、これまで従業員という立場で企業から与えられてきた研修やe-learningなどの受け身になりがちな人財育成施策を、個人の成長とともに企業の成長に繋げる能動的な人財開発施策として、捉え直す必要があると考えている。

この点について、ダイナミックに動くワークプレイスを実現する学習環境を作ることができないものか。

成長を体現できるワークプレイスの必要性

個人が何をどのように学ぶかだけでなく、その学習の成果に影響を与える組織のマインド文化リーダーシップ制度も顧みて、ワークプレイスという動的な場で体系化することで、成長を体現できる効果的な学習の場となると考えるからである。

学習の成果が個人、そして組織の成長につながる。
そして、この成長実感が、個人と組織に、学習の自律性を大いに根付かせてくれるものであろう。

私たちは、この学習環境作りを、「ワークプレイスラーニング※1デザイン」と呼び、学びの全体像を設計することとして捉えている。

皆さんとワークプレイスを一緒に築いていきたい。
個人の成長と組織の成長のために。

※1 個人や組織の成長を実現する目的で実施される学習とその他の介入の統合的な方法。Rothwell&Sredl 2000の定義「個人や組織のパフォーマンスを向上する」を読み替え

ワークプレイスラーニング コラムニスト 山道弘信


【連載 第2回】人と組織による学びの時代▶▶

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