コラム

社員を「自ら考えて育つ人材」に…
「インストラクショナルデザイン(ID)」とは?
【連載 第24回】次回開催に生かすための「研修アンケート」の使い方

サンライトヒューマンTDMC代表の森田 晃子です。
前回は、参加者を的確にゴールに導く「研修資料」の作り方を紹介しました。今回は、次回開催に生かすための「研修アンケート」の使い方を見ていきます。

森田 晃子(2019)『改訂版 魔法の人材教育』幻冬舎

参加者の満足度とその理由を調べ、次の研修へ活かす

アンケートは、参加者の満足度を測定するために作成します。満足したかどうかとその理由を吸い上げて、次の研修に活かしていかなくてはならないからです。満足度の確認の評価は5段階にすることをお勧めしています。例えば、3段階だとバラツキが出ないからです。

また、満足度を聞くだけでなく、レベル2・レベル3につながる問いがあればなお良いでしょう。対象者がアンケートを記入することで、大きな気づきを得ることも期待できます。

アンケートの取りっぱなしはNG 必ず活用を

アンケートは前年度や他研修と比較するための社内のデータベースとして使うことも可能です。データベースとして蓄積していく場合は、アンケート項目の一部を共通化しておくとよいでしょう。「前回の研修より満足度が低いのはどうしてか」、「昨年より今年の新人の満足度が高いのはなぜだろう」といった項目毎の比較などの分析ができます。

アンケートは取りっぱなしにするのではなく、必ず集計し、活用しましょう。アンケート評価の活用方法までデザインすることがIDなのです。

 

[図表1]アンケートのサンプル その1

 

[図表2]アンケートのサンプル その2

 


◀◀魔法の人材教育【連載 第23 回】参加者を的確にゴールに導く「研修資料」の作り方④

魔法の人材教育【連載 第25回】集合研修前の「事前課題」の重要性と問題点▶▶


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