コラム

Afterコロナを見据えた 今あるべき人材開発とは?

新型コロナウィルスが経済界全体に大きな影響を与える中、Afterコロナのグローバル競争も見据えて、効果的、効率的な人材育成をしていかなくてはならないというのが、経営者や教育担当者の皆さまが持っていらっしゃる課題ではないでしょうか。 今回はAfterコロナを見据えて、コロナによって生じる制約をいかに転機として企業教育の改善に活かしていくかを考えていきたいと思います。

制約が増えるからこそ求められる”デザイン”

新型コロナウィルスの影響により、企業内教育はコスト面や実施方法等、これまでにない様々な制約を受けているのではないでしょうか?制約が増えることで、企業内教育におけるインストラクショナルデザインの重要性が更に高まってきています。それは、そもそも”デザイン”とは、制約の中で価値を創るために必要なものだからです。

集合できない、従来とは異なるスキルや知識を身に着けさせる必要がある等、制約が増えることで、今後も”デザイン”の出番が増えていくのではないでしょうか?

オンラインと対面のブレンド化

2020年は研修のオンライン化が急激に進んだ1年でした。国内で感染拡大し始めたのが4月の新入社員研修の時期と重なったこともあり、まずは新人研修からオンライン化に着手されたという教育担当者の方もいらっしゃったのではないでしょうか。新人研修はこれまで研修会場に集合し、対面で実施するのが大前提でしたので、最もオンライン化のハードルが高い研修でもあったのではないかと思います。

対面での実施にこだわり、研修の期間短縮や延期を余儀なくされた企業様と、オンラインでできることとできないことに分解して研修を設計し直し、当初の研修のゴールまで新人さんを育成できた企業様では、配属後のスタートのレベルに大きな差が生じていたかもしれません。

また教育設計の理論に基づきオンライン化にチャレンジされた企業様は、オンライン化によりトラベル費用・時間の削減といった費用対効果の面でのメリットの他、対面で実施していた時よりも講師の実演が間近に見られる等、教育の質という観点でも様々なノウハウを蓄積されてきたのではないでしょうか。

2021年は、単に対面でやっていたことをオンラインで再現するのではなく、オンラインとオフライン、デジタルとアナログを融合させた教育設計が進んでいくと考えられます。

内製化かアウトソースか

リーマンショック後は研修の内製化によるコスト削減が進みましたが、経営者から更なるコストの見直しや、効果、効率、スピードを求められていくのは必至です。これに応えていくために、新型コロナショック以降は、研修の再設計と評価の重要性が高まっていくのではないかと考えています。

企業の教育担当者には、個々の研修のデザインはもちろん、育成のグランドデザインを描くことが求められます。また描いたグランドデザインを実行するために、内製化かアウトソースかという二者択一ではなく、社内外のリソースをフルに活用し融合させながら実行していく、プロジェクトマネジメントの視点もより強く求められていくのではないでしょうか。

まずは検証からスタート

では、どうしたら良いのでしょうか。最初に取り組むべきことは、現在のプログラムの検証です。現在の人材育成プログラムは、企業が目指す人材に育成できているか(すなわち、効果は十分か)、プログラムの効率は妥当なのか、人材が育つスピードは予定通りなのかを検証することです。これはまさに経営者が教育部門に求めている部分ではないでしょうか。検証後に、現在のプログラムで不十分なところは、再設計する必要が出てくると思います。


弊社のビジネスID講座では、企業教育ご担当者の皆さまに研修設計をしていただくのですが、上記のような観点で講師からフィードバックさせていただいております。是非一緒に考えてみませんか?