コラム

社員を「自ら考えて育つ人材」に…
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【連載 第5回】伸び悩む社員のパフォーマンス その原因を分類・分析する方法

サンライトヒューマンTDMC代表の森田 晃子です。
前回は、多くの企業で見られる、「研修ありき」の人材教育の問題点を取り上げました。今回は、社員のパフォーマンスが伸び悩む原因を、分類・分析する方法を紹介します。

森田 晃子(2019)『改訂版 魔法の人材教育』幻冬舎

社員が伸び悩む原因を「7つのカテゴリー」に分類

前回の続きです。

では、具体的にどのように問題の深掘りをすればよいのでしょうか。社員のパフォーマンスが伸び悩む原因の分析にはさまざまな方法がありますが、ここでは7つのカテゴリーに分類する方法をご紹介します(図表1)。

【図表1】パフォーマンスギャップ

7つのカテゴリーは、以下のとおりです。

  1.  組織構造・制度・システム
  2.  インフラ・備品・ツール
  3.  外的な動機づけ
  4.  コーチング・メンタリング
  5.  知識・スキル
  6.  資質・パーソナリティ
  7.  その他

 

対症療法的な研修より、自社の根本的な原因把握を

これらの具体的な内容は図表2のとおりです。

【図表2】社員のパフォーマンスが伸び悩む原因の分類

●ワーク(図表2の具体例を自分で書き入れてみましょう)

自社の組織や自分を含めた人材を思い浮かべて、「対象となる人材のパフォーマンスギャップ」を7つの原因カテゴリーに分類してみましょう。どんな職場であっても、各項目あたり最低1つくらいはあると思います。整理してみてください。

一般的に、パフォーマンスギャップの原因は、個人の問題が20%、組織の問題が80%といわれています。

当然ながら、会社によって原因は異なりますが、この7項目のカテゴリーで切り分けると比較的整理がしやすくなります。対症療法的に研修を用いるのではなく、自社の根本的な原因をまずは把握していきましょう。

 


◀◀魔法の人材教育【連載 第4回】「研修ありき」の人材教育の問題点とは?

魔法の人材教育【連載 第6回】企業研修で最大限の成果を出すための「プラン」の設計法▶▶


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