コラム

メンバーがつなぐ!サンライトヒューマンTDMCの15年の物語
【第1回】初心忘るべからず~15年前のリフレクション~
by 森田 晃子

サンライトヒューマンTDMC(以下、SLHと略します)は、2022年4月におかげさまで創立15周年を迎えました。ここまで「ビジネスに、インストラクショナルデザインを。」を合言葉に続けてこられましたのも、ひとえに皆様の変わらぬご支援によるものと心より感謝申し上げます。

これまでの15年を振り返ると、本当に様々なことがありました。多くのお客様との出会い、BIDという考え方の概念化、ビジネスID講座開講、書籍発売、直近ではコロナ禍でのコンサルティングやトレーニングのオンライン化、・・・などなど。嬉しかったことも苦しかったこともハプニングも、お客様に支えられ、メンバーが一丸となって、実に多くの経験をさせていただきました。

そんな私たちの15年間の軌跡から、いくつかの“物語”をSLHメンバーがリレー形式でお届けいたします。

連載第1回は、代表の森田晃子より創業時のことをお伝えいたします。

1

キャリア・トランジッション

私が起業する半年くらい前、2006年の秋ごろの話にさかのぼります。

企業で教育部門のマネジメントの仕事をしていた私は、当時34歳。マネジャーと言っても、1人の研修講師としての仕事も多数こなしながら、10人近くのメンバーを抱え、社内タスクの業務も複数抱え、まさに“悪戦苦闘”の日々だったと言えます。いわゆるプレイングマネジャーと言われる立場で、“なんだかモヤモヤ・ざわざわする” “このままではなんか具合が悪い”“なんとかしなくちゃ”という感覚でしたので、今思えば、キャリアの節目にいたのかと思います。

(キャリアデザインの世界では、35歳という年齢は“自分の価値が確立する”分岐点と言われているようです。)

2

インストラクショナルデザインとの出逢い

そんな矢先に出会ったのが、インストラクショナルデザイン(ID)の考えでした。当時の上司から、「こんな研修があるから行ってみたら」と勧められ、その研修で取り上げられていたテーマがIDでした。研修を受けてみて、私は直感的に、“これだ!私に欠けていたのは教育戦略だったんだ!”“IDこそが学びたかった事だ!”とビビッときました。まさにのどが渇いていたのだと思います。そこからの私の動きはマッハのスピードで、IDの第一人者である鈴木克明先生に熊本まで会いに行き、結果的に会社を退職し、熊本大学大学院 教授システム学専攻で学ぶことになります。このタイミングで行動を移していなかったら弊社は産まれていなかったと思うと、この時に意思決定したことは間違っていなかったと確信しております。この時に私に研修を勧めてくださった上司への御恩は決して忘れません。その分は恩送りということで、しっかりと社会に貢献させていただきます!

3

サンライトヒューマン誕生

熊大大学院では、これまでの教育経験を踏まえて、企業教育について体系的に学習していくので、学んだことを実践する場がないともったいないと思い、インストラクショナルデザインを軸にコンサルティングを行う会社を同時に立ち上げようと決心します。ゴールが見えると、人ってものすごいパワーがみなぎるし、協力・応援してくださる方々が現れるということを、このとき実感しました。

社名「サンライトヒューマン」は、私の名前、“晃”の字から取りました。「日」に「光」でサンライト。“人財/ヒューマン”に関するお仕事で社会に貢献したいという想いからです。名前から持ってきたのは、私のチャレンジを応援してくれた両親への感謝の気持ちも込めていました。熊本で商売(ナショナルショップ)をしていた両親から、松下幸之助の教えを幼い頃からお手伝いを通して教えてもらっていたことが、今の自分の“商売の心得”のベースになっているのだということを最近とみに感じます。

最初の事務所には東京駒込の地を選びました。枝垂れ桜で有名な六義園があるところです。このイラストは、起業時の想いを忘れないように、知り合いのデザイン会社の方に、私をモデルに、描いてもらいました。そのイラストに沿えた未来の自分へのメッセージが下段の言葉です。

初心を忘れない

感謝の気持ちを忘れない

感動する想いを忘れない

4

初心忘るべからず

毎年桜の時期になると、この絵を眺め、実際に桜の木を眺め、初心に帰り、これまで支えてくださったすべての方への感謝の気持ちでいっぱいになります。

この「初心忘るべからず」の「初心」とは、物事を始めた時の志や気持ちを指すとされていますが、世阿弥が花鏡で語った「初心」は「初心者(未熟な状態)」のことを意味します。なにかを始めた時の上手くいかなかったこと、悔しかったこと、いっぱい努力したことなどを忘れてはいけないし、更に、今の自分も「未熟な状態」であるということを自覚しなさいとも説いています。

創業時は1人で立ち上げた会社も、今では、同じ志を持つ10名のメンバーで力を合わせて運営しています。人財育成の仕事には明確な答えはなく、時代は日々変化していきますので、「初心忘るべからず」の精神で、今を是とせず、私たち自身も常々学び、変化し続け、更に良きサービスを開発し、皆様にお届けしていきたいと思っております。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

(文責:森田晃子)

*メンバー紹介:森田 晃子*

どんな時もお客様、メンバー、会社のことを考えて、ペガサスの翼をはばたかせている代表森田さん。圧倒される集中力や妥協を許さない姿勢で、まさに「満足より感動を!」の体現を何度も見させてもらっています。活力の源の1つが美味しいモノで、社員の誕生日会では、森田さんが自らお店を選んでくださることもしばしば。これからも社員みんなで美味しいモノを食しつつ、笑顔でBIDを盛り上げていきたいです。

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