コラム

代表 森田晃子のコラム
稲盛さんのフィロソフィーから学ぶ  
人格=性格+哲学

(森田晃子のコラムでは、代表の森田が感じたことや気づいたことなどをタイムリーにお伝えします。)

昨日、経営の神様と言われる稲盛さんの訃報が流れ、大きなショックを受けた。
稲盛さんの生き方から多くのことを学んだ日本人は数多くいると思う。

ニュースを見たのは、ちょうど、私たちの会社が初めて、
大学3年生を対象に行った2日間のインターンシップを終えて、ほっと一息ついた時だった。

そんな時、頭によぎったのが、稲盛さんが語られていた
人格=性格+哲学という言葉だった。

人間は生まれながらに持っている性格(先天性)と、その後の人生を歩む過程で学び身につけて行く哲学(後天性)の両方から、人格というものは成り立っている。

引用元:稲盛和夫 『稲盛和夫一日一言』致知出版社

人格というものは変化する。
まさに、このことを、2日間を通して学生の皆さんから私が感じたことだった。

“Z世代は××だ” や “いまどきな若者は××だ” といった記事が世の中にあふれ、
これからのニッポンの未来を背負ってくれる若者にレッテルを貼って、
ひとくくりにしてしまいがちである。

しかし、私たちが目の前で見たZ世代の若者たちは、
とても素直で、これから社会に出ていくことに不安を抱え、自分のキャリアに悩み、
一生懸命学ぼうとする姿勢を持った人たちだった。

彼らからすると、「X世代、Y世代のおじさん、おばさん」というくくりの私たちが、
伝えるメッセージを一生懸命聞いてくれた(笑)

インターンシップの初日は、突然言い渡された業務課題に分からないなりに取り組み、
考えて、答えを探して、業務報告をしてくれた。
そして、それに対する私たちのCool、Warmなフィードバックを真摯に受け止めていた。
上手くできなかった自分に対して悔しい気持ちを表に出しながら。

翌日は、前日の自分たちを振り返り、新しいTryにコミットして再び取り組んでくれた。

インターンシップは、簡単な性格分析のワークからスタートした。
そこで私たちが感じた彼らの先天的な性格(大学3年生なので既に後天的な哲学は産まれているが)に、
この2日間のインターンシップで彼らなりに得た自分自身の哲学(後天性)が加わったように感じた。
その瞬間に立ち会うことができたのだ。

最後の感想で、彼らの口から、こんな言葉が出た。
“社会から学ぶことの方が多いんだって気づいた”
伸びしろのある人たちって、こんなにもパワーを発揮するんだと、こんなにも変われるんだと。

X世代、Y世代の責任として、Z世代の若者たちをしっかりと育ててあげたい。
私たちもそうやって先輩たちから学んできたんだから、これこそ恩送りだと。

6人の学生の皆さん、たくさんの学びをありがとう!

そして、X世代もY世代もZ世代であろうと、普遍的な大切なこと。
それを、改めて稲盛さんは教えてくれた。稲盛さんにも感謝の気持ちを込めて。

京セラ フィロソフィー https://www.kyocera.co.jp/inamori/philosophy/

代表取締役社長 森田晃子

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